新日本補聴器(株)新日本補聴器センター　札幌店 | 日記 | それは本当に雑音ですか？

「補聴器は雑音がうるさくて…」
初めて補聴器を付けた人が良く言う言葉です。
確かに昔の補聴器は雑音抑制機能が無かったために雑音だけが大きくなるように感じられました。

 しかし最近のデジタル補聴器であれば雑音抑制機能を搭載していますので、補聴器によって能力の強弱はあるものの内臓されたコンピューターが雑音か人の声かを判断して雑音はあまり大きくしないようにしてくれます。

では、初めて補聴器を付けた人がうるさいと言う、雑音とはなんでしょうか？ 

答えは補聴器を付けて聞こえ出した、今まで聞こえなかった生活音です。

例えば、冷房・暖房の空気が噴き出る音、水が流れる音、車のエンジン音、タイヤと地面が擦れる音、自分の足が砂利を踏む音、紙が擦れる音、本のページを捲る音
他にも色々ありますが、聞こえが落ちてきているのを放って置くと上記のような音は少しずつ少しずつ聞こえなくなっていきます。
補聴器の働きによってこれらの音が聞こえるようになると「うるさい＝雑音」となってしまうのです

これは聞きづらい状態にしておいた期間が長ければ長い程、聞こえるようになった時のギャップに驚きます。
補聴器をすることで人の声はもちろんですが、これらの生活音をいっぱい耳に入れてあげることで、脳は段々と何の音だったか思い出してきます、生活音と雑音が区別できるようになるには練習が必要なのです。

ためしに補聴器を外して本のページをパラパラと捲ってみて下さい、本を捲る音、聞こえていますか…？

最近の北海道はびっくりするほどの暑さに見舞われています、北海道が日本で最も暑いそうです、しっかり水分を補給して体調管理にお気を付け下さい。

新日本補聴器センター【札幌店】　斉藤 聖
定休日／水曜日・日曜祝日・第４土曜日